ホーム DTFブログ 機能・スペック 【3分でわかる!】話題のDTFプリンターの全体像

【3分でわかる!】話題のDTFプリンターの全体像

DTFプリンターは、イラスト等のデザインが熱転写されたTシャツやタオル、トートバックなどを製作するときに使用されている、比較的新しい技術を用いたプリンターです。

すでに海外で活用が進んでおり、日本でも普及し始めています。

本記事では、DTFプリンターをはじめとしたウェアプリント用の機材・資材の専門業者であるパイオテック株式会社が、熱転写のプロならではの視点で、DTFプリントの基礎知識から制作フロー、メリットまでわかりやすく徹底解説します。

DTFプリンターとは?

DTFプリンターの「DTF」とは、 「Direct To Film(ダイレクト トゥ フィルム)」の略で、特殊な「フィルム」に印刷し、ウェアに転写プリントする技術を「DTFプリント」と呼び、その出力を担うのが「DTFプリンター」です。

DTFプリンターの印刷方式は、CMYKインクと白インクを搭載した水性インクジェット方式で、主にPETフィルムにフルカラー印刷し、熱で溶解するホットメルトの転写シートを製作する際に活用されています。

製作した転写シートは、Tシャツやジャンパーといったウェアなどに熱プレスして、プリントを完成させることができます。

弊社取扱いのDTFプリンター(PT-Jet)

DTFプリントの特徴

DTFプリンター及びDTFプリントは、次のような特徴があります。

全自動で手間なく大量・高品質・低コスト生産が可能

DTFプリントによる転写シート製作の工程は、全自動で面倒な作業が一切不要です。さらに大量の転写シートや転写マークを、微細なデザインや文字でも高品質、かつ低コストで製作できます。

版なしで小ロット印刷も可能

DTFプリントは、従来からある印刷手法であるシルクスクリーン印刷のように製版する必要はありません。版代なしにプリントができるのでコストを抑えられるのはそれも特徴の一つです。さらに、版代などの初期費用や手間がないため、小ロット印刷も可能です。

フルカラーで自由なデザインのプリントが可能

DTFプリントはフルカラーであり、デザイン上の制約もないため、従来は避けていたようなデザインでもプリントが可能です。これにより、プリントの潜在的な需要を掘り起こすことになる可能性があります。

材料費も低コスト

DTFプリンターでウェアなどに使用する転写シートを製作する場合に、その材料であるインク・フィルム・パウダーは現状、低コストといえます。今後、その品質のさらなる向上と改善が進むであろうことは容易に想像がつきます。

DTFのプリント速度と発色精度は、今後もますます向上することが期待されています。

DTFプリントが注目を浴びている3つの背景

DTFプリンターは、最新の転写用プリンターとして昨今、ウェアプリント業界で話題になっています。現に、海外では新技術であるDTFプリントが行える画期的なプリンターとして出荷が急速に拡大しているといわれています。

なぜウェアプリント業界で注目を集めているのでしょうか。主な理由を3つご紹介します。

1.DTGプリンター(ガーメントプリンター)と比べてメリットがある

大きな理由の一つとして、DTFプリンターが従来の「DTGプリンター(ガーメントプリンター)」と比べて多くのメリットがある点が挙げられます。

DTGプリンター(ガーメントプリンター)とは

DTGプリンター(ガーメントプリンター)とは、ウェアに直接印刷することができるプリンターです。

Garmentとは「衣類」のことを指し、衣類に直接インクを塗布して印刷します。業界では、「ガーメントプリンター」や「ダイレクトインクジェットプリンター」とも呼ばれています。

DTFプリントと「製版なし」で印刷するという点は共通していますが、DTFはDTGのように衣服に直接プリントするのではなく、一旦フィルムに印刷することで多くのメリットがあります。

DTFは、DTGと比べてプリント対象が幅広く、作業性が高い点は、他のプリント手法を凌駕するほどです。

前処理不要

DTGは印刷する衣類が濃色生地やポリエステル生地の場合は、「前処理剤」と呼ばれる液体を塗布して前処理する必要があります。一方、DTFではそういった「前処理」は不要です。

手間が削減される

しかも、DTGの場合は前処理剤の跡や匂いが残るため、そのケアが必要な場合があり、その分、手間がかかります。またDTFは、印刷する衣類の素材の材質や色によってシートの種類や手法を変える必要はありません。この点でも、手間の削減につながるでしょう。

対象の素材の選択肢が広い

DTFプリントは、白・淡色の生地はもちろん濃色生地の場合でも、DTGのような前処理を必要とせずプリントできます。それに加えて、対象の素材は、綿のウェアだけでなく、ポリエステル生地、ナイロン製品、キャップ、デニム、エナメル素材、皮革、不織布(一部を除く)など、様々な種類の布・素材や用途に適していることから、幅広い選択肢の可能性があります。

このようなメリットを背景とし、海外ではDTGプリンターユーザーのほとんどがDTFプリンターを購入しているという情報があります。さらに今後、DTFプリンターの出荷台数がDTGプリンターを上回るという予想もあるほどです。

DTFプリンターとDTGプリンターの違いや選択方法については、下記の記事も合わせてご覧ください。

【参考記事】
DTFとDTGのどちらを選ぶべきか?DTFプリンターの今後の展望と併せて徹底解説!

2.ランニングコスト削減!ウェアプリント市場へのインパクトに

DTFプリントは、ランニングコストが低く、ウェアプリント市場において魅力的なプリント選択肢になると考えられます。
また、同じインクジェット方式であるDTGや溶剤転写と比べた場合、材料/消耗品のコストは比較にならない程低い点も特記すべき点です。
さらに数値化・視覚化しにくい人件費の大幅な削減を含めると、その生産性は従来のコスト感覚を根底から変えるほどになるケースも考えられます。
全自動・量産型であるため、ウェアプリント業界はもちろん、プリント市場全体でのインパクトも多大なものとなりそうです。

3.プリント品質も堅牢度・ホルムアルデヒドに問題なし

ウェアのプリント品質については、摩擦に耐え得る堅牢度や洗濯に耐え得る堅牢度、及びホルムアルデヒド(ホルマリン)の数値による品質判定が必要です。プリンターの製造会社は、その機種ごとに、検証と試験を行うことになります。
弊社の検証において現在において判明している範囲では、水準を大幅にクリアする結果を得ており、問題ないものと思われます。

DTFプリンターは、現在、最も注目すべきプリント機材であり、プリント手法であることは間違いないといえるでしょう。

DTFプリントシステムの構成

ここで、もう少し詳しくDTFプリンターについてご紹介していきます。

DTFプリンターを使用してウェアに転写する一連の作業を行うには「DTFプリントシステム」を用います。DTFプリントシステムは、DTFプリンターを使用した転写シート(転写マーク)製作システムです。

DTFプリントシステムは、一般的に下記の機材設備と材料で構成されます。

【設備】

  • DTF 水性インクジェットプリンター
  • バインダー定着機(シェーカー/オーブン)
  • 吸煙機

※転写プリントには、別途 熱プレス機もしくはアイロンが必要です。
※DTFプリンターの機械構成として、プリンターとバインダー定着機を連結した「セパレートタイプ」と、統合した「インテグレートタイプ」に大別できます。

場合によっては、シェーカーを使わずに、パウダー塗布を手作業で行い、オーブンで熱処理する方法も選択肢の一つです

【材料・消耗品】

  • DTF専用インク(水性顔料インク:CMYK & 白インク)
  • DTF用フィルム(PETフィルム)
  • パウダー(ホットメルトバインダー【熱で溶ける接着剤の意味】)

これらの機材設備と材料を使って、どのように転写シートを製作するのか、次の項目でご説明します。

DTFプリントによる転写シートの製作フロー

DTFプリントによるウェアプリントにおいて、デザイン作成から素材へのプリントまでのフローをご紹介します。

1.デザインの作成

IllustratorやPhotoshopなどのグラフィック系ソフトでデザインを作成し、RIPソフト(※)の操作に必要な画像形式(例. ai形式、 png形式など)で保存します。

※「Raster Image Processor」の略。文字や画像データをラスターイメージという印刷データに変換するプロセッサのこと。

2.RIPソフトで印刷データに変換

RIPソフトで画像データを印刷データに変換します。これにより、CMYK色の上に白インクを印刷できるようにもなります。

3.フィルムに印刷(CMYKと白)

DTFプリンターでフィルムにデザインを印刷します。まずCMYKインクで画像を印刷した後、CMYKインクが印刷された画像部分のみをすべて網羅する形で、上からさらに白インクを印刷します。白インク印刷部分は、次の工程でパウダー(ホットメルトバインダー)の塗布対象となります。

4.パウダー(接着剤)塗布

白インク部分にパウダーを塗布するために、印刷されたフィルムにパウダーを均一に振りかけ、余分なパウダーを振り落とします。これにより、画像部分のみにパウダーが付着した状態になります。振り落としたパウダーは再利用可能です。

5.ベイキング(パウダー接着剤を加熱融解し、硬化・乾燥)

バインダー定着機を利用し、パウダーを熱処理で溶かした後、硬化・乾燥で固めて転写シートが完成します。この「パウダーを熱処理で溶かした後、硬化・乾燥で固める作業」をベイキングを呼びます。

バインダー定着機(シェーカー)を使用すれば、インク部分だけにパウダーが自動塗布されるため、製版は要らず、しかも余分な部分を剥がす「カス取り作業」の手間や「リタック」も不要です。
バインダー定着機(シェーカー)の代わりに、手作業でパウダーを塗付し、ベイキングすることも可能です。印刷後のシートをカットし、パウダー塗布後、硬化オーブンを使用する方法です。

6.熱プレス機で転写シートを衣類に圧着

熱プレス機またはアイロンを使い、転写シートを衣類などの素材に圧着します。フィルムを剥離すればプリント完了です。

【参考記事】
【動画で解説】DTFプリントの制作フロー

信頼性と操作性を実現する日本製DTFプリンター

DTFプリントが高品質・耐久性を備え全自動で転写シートを製作するプリント方式として確固たるポジションを築くために、その肝になるのは、まずDTFプリンターが「機材としての信頼性と操作性」を有することではないでしょうか。

その信頼性と操作性を実現するのが弊社の日本製DTFプリンター「PT-Jetシリーズ」です。

弊社は創業以来、長年、トナー転写・昇華転写や溶剤インクジェット転写、及びラバープリントを中心に、各種熱転写を手がけてきた、ウェアプリント用の機材・資材の専門業者です。基準に達しない機種・資材は取り扱わない方針でDTFプリンターをはじめとした各種プリンターを販売しております。

DTFプリンター「PT-Jetシリーズ」は次のような強みを持ちます。

安心の日本製

PT-Jetシリーズは日本のプリンターメーカーが製造し、インクメーカーのSTS社向けに特別認定されたOEMプリンターです。低粘度の水性インクを使用するDTFに合うようデザインされています。

徹底したプリント品質の検証

DTFプリントによる転写は新たな製法だからこそ、細かい検証が重要と考えております。
先述の通り、ウェアのプリント品質については、摩擦堅牢度・洗濯堅牢度、及びホルムアルデヒド(ホルマリン)の数値での品質判定が必要で、機種個々に検証と試験を行うことになります。
特に、洗濯堅牢度に大きな影響を与える転写温度やプレス回数については、突き詰めた検証を行っております。
通常のプレス条件でボディにDTF転写するだけでなく、例えばプレス温度を100℃と極端に低くしたり、プレス回数を1回にしたりと各種条件で試したのち、100回洗濯して耐久性をチェックするなど、テストを繰り返し、それをお客様にフィードバックさせていただいております。

エコテックス(OEKO-TEX®)取得の安心・高品質なインクを使用

何といっても、システムの鍵となるのはインクです。弊社取扱いの欧米で高い実績を持つ「STSインク」は、高い色濃度、広い色域、優れた彩度を実現します。さらに「エコテックス(OEKO-TEX)認証」という安全認証を取得した安心かつ高品質なインクであり、環境にも配慮しております。
さらにパウダー(ホットメルトバインダー)の安全性と品質についても、検査・検証した上で商品化しております。

エコテックス(OEKO-TEX®)認証

低温圧着を実現

弊社のDTFプリントでは、低温・短時間で加工が可能で、プリント面が薄く質感が良いのが特徴です。
低温圧着の方が素材適応上望ましいわけですが、弊社では現状、低温(130℃) の転写条件であり、熱に弱い素材や様々な素材へのプリントが可能となります。
一例をご紹介すると...

  • Tシャツ:綿/ポリ不問で濃色/淡色共に対応可能
  • ジャンパー:撥水生地のナイロン・ポリエステル素材
  • バッグ/ポーチ:厚手で凹凸のあるキャンバス生地、熱に弱いエナメル素材
  • ブックカバー/スマホケース/コースター:熱に弱い合皮素材

シルクスクリーン印刷やラバー転写の代用も可能

無製版&カス取り無しでフィルムにベタプリントすることでDTF転写し、シルクスクリーン印刷やラバー転写と同じような仕上がりを再現します。よってシルクスクリーン印刷やラバー転写の代用も可能です。

様々な素材へのDTF転写も可能

ナイロン撥水布、エナメル、六面パネルの帽子、PU等の合成皮革、雨傘、目の粗いニット製品等、様々な素材へのDTF転写をトライし、細かなノウハウを積み上げ続けております。

DTFプリンター「PT-Jetシリーズ」は、品質重視のアパレル製品や耐久性が求められるスポーツウェア・ユニフォームのみならず、キャップ、手袋、ソックス、更にはエナメルバッグ、小物ポーチ等ウェア以外の様々なグッズへのプリントに可能性があります。 弊社では、こういった様々なプリント事例をご提案できるよう、今後も準備を進めてまいります。

今後も、品質向上とインクのコストダウン及び印刷速度のアップ等を追求いたします。

【参考記事】
DTFプリント事例

パイオテック株式会社について

トナー転写・昇華転写や溶剤インクジェット転写及びラバープリントを中心に、各種熱転写を創業以来、長年手がけてきた弊社が、DTFプリンターの販売をスタートしました。

弊社はウェアプリント用の機材・資材の専門業者であり、熱転写のプロならではの最適なアドバイスをさせて頂きます。

ウェアのプリント品質については、摩擦堅牢度・洗濯堅牢度、及びホルムアルデヒド(ホルマリン)の数値での品質判定が必要で、機種個々に検証と試験を行うことになります。

少なくとも弊社では、基準に達しない機種・資材は取り扱わない方針です。

特に、洗濯堅牢度に大きな影響を与える転写温度やプレス回数については、突き詰めた検証を行っております。

通常のプレス条件でボディにDTF転写するだけでなく、例えばプレス温度を100℃と極端に低くしたり、プレス回数を1回にしたりと各種条件で試したのち、100回洗濯して耐久性をチェックするなど、テストを繰り返し、それをお客様にフィードバックさせて頂きます。

そして弊社では、無製版&カス取り無しでフィルムにベタプリントしてDTF転写し、シルクスクリーン印刷やラバー転写と同じような仕上がりを再現しました。

よってシルクスクリーン印刷やラバー転写の代用も可能です。

また、ナイロン撥水布、エナメル、六面パネルの帽子、PU等の合成皮革、雨傘、目の粗いニット製品等、様々な素材へのDTF転写をトライし、細かなノウハウを積み上げ続けております。

今後も、品質向上とインクのコストダウン及び印刷速度のアップ等を追求してまいります。

DTF転写は新たな製法だからこそ、こうした細かい検証が重要になります。

弊社では、DTFプリンターを実際に見て・触れて・体験いただけるDTF専用ショールームをご用意しております。安心して新製法を導入したいというウェアプリント業者様は、ぜひ弊社にご相談ください。熱転写のプロならではの最適なアドバイスをさせていただきます。

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