【本音トーク】DTFプリンター導入の提案スタンスについて

ここ数カ月で多くの方々からお問い合わせを受ける機会がありました。

そこで感じたことは、やはり、皆さんのDTFプリンターへの関心の高さです。

そして導入に前向きな姿勢を再認識することになりました。

そこで感じた事、しっかり伝えないといけない点をまとめてみました。

なかでも特に商談の要である「機材選び」に関わる事項については、現時点での提案スタンスをお伝えしたいと思います。

機材選びのポイントとそのリスク|シェーカー(バインダー定着機)とオーブン

DTFプリントは、一般的にDTFプリンターシェーカー(バインダー定着機)の2つで構成されており、連結して自動化されるわけですが、

この「シェーカー」が議論の的になることが多いです。

その前に、まずシェーカーとオーブンについて、簡単におさらいしておきたいと思います。

シェーカーとは、

プリンターと連結して印刷面にパウダー(ホットメルトバインダーである接着剤)を塗布し、

そのパウダーを熱処理で溶かした後、硬化・乾燥で固める工程を行う機材です。

シェーカーの代わりに、手作業でパウダーを塗付し、ベーキングすることも可能で、この場合はオーブンを使用します。

(参照)

さて、ここで、

シェーカーにするか? オーブンにするか?

その選択の問題が出てきます。

実は、現在私どもでは、シェーカーの販売に関して、積極的にはお薦めしておりません。

あくまで、「現時点では」という意味です。

これは、現在はシェーカーをお薦めするような提案を行っていないということであり、お客様がお求めになれば、もちろん対応させて頂いております。

何故、「積極的に薦めない」のか?

その理由というのは、現状のシェーカーは、導入・運用のハードルが高いからです。

全てがそうではないのですが、概して下記のような理由からです。

現時点で、シェーカーをお薦めしない理由
  • シェーカー本体のサイズが大きく、広い設置スペース(例.2.0~2.5㎡)が必要です。
    エレベーターの積載荷重をオーバーしたり設置場所(部屋)の入口の幅が足らずに、極端な場合は搬入出来ないケースもあります。
    弊社では事前に必ず確認しますが、この点は案外盲点かも知れません。
  • 重量も相当に重い(例.180㎏~300㎏超)です。
  • 200V電源仕様の場合、お客様側でその用意が必要で、工事が必要な場合もあります。
  • オーブンに比べて高額で、中には150万円以上もかかるものもあります。
  • これは供給側の課題ですが、保守体制の構築が必要です。
    特に海外製のシェーカーについては、注意が必要です。
    トラブルというものは、回避しても起こるものです。
    安心のサポートを行うには、その対処の経験とノウハウを溜めこむ時間が必要です。

実際、お客様から安心できるシェーカーがないのかという声を聞くことがあり、お客様が不安になる気持ちが伝わってきます。

以上の点から、現在弊社ではシェーカー導入を希望されるお客様には、十分にご説明の上ご案内している次第です。

現時点では、オープンをお薦めする理由
  • 価格が、シェーカーに比べて格段に安価です。
  • 省スペースでコンパクトなので、作業場所の制約を受けません。
  • 弊社のオーブンは、100V電源対応です。
  • 少量加工の際に重宝します。

当然、お客様がお求めになれば、現行機種のシェーカーをご案内いたしております。

弊社では、安心できる適正なシェーカーを調査・企画中

そして、弊社においては、安心して使えるシェーカーを企画してご提案出来るよう、日々努めております。

機械については、「トラブルが起きない」ということは断言出来ないので、トラブル時に対処出来る体制を整えた上で、「お薦め」出来るよう尽力したいと考えております。

現在の提案スタンス

「DTFプリンター PT-Jet DTF-60s/P628D」は「セパレート型」で、後に連結が可能なタイプですので、たとえシェーカーなしでスタートしても、別途シェーカーのみを追加で設置出来ます。
初期導入は、まずコンパクトな「DTFプリンター & オーブン」セットでスタートし、まずDTFプリントを実稼働させることから始めて頂き、徐々にスケールアップするのが、資金的(初期資金)にも運用面でも、無難なのではないでしょうか。
なお、後日、「お薦めできる」シェーカーをご案内出来る予定です。

(参照)

インク、パウダー、フィルム;材料選びのポイント

  • インクが、DTFプリントにマッチングしているのか?
    DTFプリンターなら、当然そのインクはDTFプリント用なのですが、DTGプリンター等を利用される場合には注意すべき点です。
  • インク、パウダー、フィルムの相性や適合性が、重要なポイントです。
    DTFプリンターを提供する側として、最も注意をはらうことの一つです。
    ランダムな組み合わせでは、上手くいかないことが多いです。
  • 白生地用で、白インクを使わずLC(ライトシアン)/LM(ライトマゼンタ)を利用する場合、LC/LMインクがパウダー付着機能をもっていることが、重要なポイントになります。
  • プレス圧着温度が高いと素材へのダメージが大きく、商品となりえない場合があります。
    これは、パウダー(ホットメルトバインダー)の種類によるもので、必ず事前確認することが大切です。
    弊社では、現状、低温(120℃) の転写で、様々な素材への転写が可能です。 
    更に低温圧着を目指して、現在各種パウダーの調査、及び検証・実験中です。
  • 品質検査、洗濯テストは、現在準備中です。(洗濯堅牢度や摩擦堅牢度)
最後に

現状、DTFプリンター及びDTFプリントシステムは、機材の性能や信頼性という点では、まだまだ実績不足であることは認めざるを得ません。

ただ、将来有望なプリント手法であると、日々その感触が増していくのも事実です。

DTFプリンター(DTFプリント)のネガティブな批評を耳にすることがありますが、ただ傍観して「待つだけでリスクをとれない」ようでは、転写プリントの企画販売会社として前進出来ません。

日々地道に検証を繰り返しながら知見を積み重ねていくのみです。

DTFプリンターPT-Jet DTF-60s/P628Dのまとめ

PT-Jet P628Dは、日本製プリンターです。

日本初(2022年/1月)の高品質なDTFプリンターで、安定して運用してもらえる機種です。

PT-Jet P628Dは、プリンターメーカーの武藤工業よりインクメーカーのSTS社向けに特別に認定されたOEMプリンターとなります。

標準機と異なり、低粘度の水性インクを使用するDTFに合うよう武藤工業によってデザインされたプリンターとなります。

  • 日本製・エコテックス認証・高品質インク・省エネ仕様。
  • 白生地対応としてライトシアン(インク)とライトマゼンタ(インク)を利用し、インクコストの大幅ダウンと印刷速度の大幅アップ。
  • 最適なインク ・フイルム ・パウダーの組み合わせ。
  • インクバッグ内が真空状態で、しかも混ざりやすいインクであるため、常時循環や攪拌の必要性がない。
  • ヘッドの目詰まりが起こりにくく、廃インクも少ない。
  • インク消費量が一般機に比べて少ない。
  • 印字速度は、3.0㎡ /h (6pass)で、A3換算で約24枚/時間。
    一日(8時間)でA3 約200枚(A4 約400枚)
    の転写シートを製作。
    白・淡色生地用途であれば、一日(8時間)でA3 約300枚(A4 約600枚)
    の転写シートを製作。
  • ランニングコスト事例

  ・白インク有の場合:CMYK+WW(ホワイト):                    A3サイズ 170円

  ・白インク無の場合:CMYK+LC(ライトシアン)+LM(ライトマゼンタ):A3サイズ 128円

  • クリーニングでの廃インクコストは、13円未満/A3サイズ で済み、見えないコストとしても軽微。
  • 保守は軽量コンパクトなプリンターならではのセンドバック方式。
    パイオテックにて行ない、必要な場合は「メーカーによる」対応が行なわれる。
DTFプリントについて

■低温(120℃) で転写が可能で、様々な素材への転写が可能です。

■ホットピール可能な「両面コート」仕様のフィルムを企画中。

ウェアプリントの新規事業者こそ『DTFプリンター』をご検討頂くのが、ベストな選択となるのではないでしょうか?!

企画中・今後の予定

〇 近い将来、白インクの白度アップが予定されている。

〇 A2サイズ(60㎝×42㎝)『オーブン』の追加を企画中。

 (現状は、A3サイズ 『オーブン』)

パイオテック株式会社について

トナー転写・昇華転写や溶剤インクジェット転写及びラバープリントを中心に、各種熱転写を創業以来、長年手がけてきた弊社が、DTFプリンターの販売をスタートしました。

弊社はウェアプリント用の機材・資材の専門業者であり、熱転写のプロならではの最適なアドバイスをさせて頂きます。

特に、洗濯堅牢度に大きな影響を与える転写温度やプレス回数については、突き詰めた検証を行っております。

通常のプレス条件でボディにDTF転写するだけでなく、例えばプレス温度を100℃と極端に低くしたり、プレス回数を1回にしたりと各種条件で試したのち、100回洗濯して耐久性をチェックするなど、テストを繰り返し、それをお客様にフィードバックさせて頂きます。

そして弊社では、無製版&カス取り無しでフィルムにベタプリントしてDTF転写し、シルクスクリーン印刷やラバー転写と同じような仕上がりを再現しました。

よってシルクスクリーン印刷やラバー転写の代用も可能です。

また、ナイロン撥水布、エナメル、六面パネルの帽子、PU等の合成皮革、雨傘、目の粗いニット製品等、様々な素材へのDTF転写をトライし、細かなノウハウを積み上げ続けております。

今後も、品質向上とインクのコストダウン及び印刷速度のアップ等を追求してまいります。

DTF転写は新たな製法だからこそ、こうした細かい検証が重要になります。安心して新製法を導入したいというウェアプリント業者様は、ぜひ弊社にご相談ください。

※記事中の機材は、企画中のものを含みます。随時情報を発信してまいりますが、導入をご検討の際は弊社営業に最新情報をご確認ください。

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