解像度による写真の違いを比較!

投稿日:2020.09.02最終更新日:2024.01.18

解像度による写真の違いを比較!

こんにちは!
パイオテックのアリハラです。


今回は『解像度』についてお話します。
写真をプリントしようとすると『解像度』という言葉がよく出てきますよね。


メタルプリントも『300dpi以上』を推奨としておりますが、解像度によってそんなに違いが出るのか?ということをお話したいと思います!


動画でご覧になられたい方はこちら。

そもそも解像度とは?

まず、解像度とは一言で言うと『画像データの密度』となります。


画像は、いくつものドットで構成されています。
例えばこちらの画像を見てみましょう。

四角で囲っている部分をズームしていくと、、、

たくさんのドットがあることが分かります。
このように、たくさんのドットで画像は構成されています。


そして、1インチ(2.54cm)あたりにドットがどれくらいの密度で集まっているかを表したものを解像度といい、解像度を表す単位を『dpi』といいます。
※dot per inch(1インチあたりのドット数)の略


例えば10個のドットで1インチが構成されている場合は『10dpi、40個のドットで1インチが構成されている場合は『40dpiとなります。(下記図参照)

※分かりやすくするために大きくしているので、こちらの画像は1インチではありません。


ちなみに、dpiが大きい(=1インチのドット数が多い)方がきめ細かい画像になり、高画質になります。
試しに比較用の画像を作成してみました。

40dpiが一番きめ細かく、綺麗ですよね。
このように、dpiが大きい程高画質になります。

一般的に、webで使用する画像は『72dpi、印刷物は『300dpi以上となります。
そのため、弊社のメタルプリントも『300dpi以上』とさせていただいております。

解像度による画質の違い

それでは、解像度の違いによってどれだけ画質が異なるかを見てみます。
『300dpi』『150dpi』『72dpi』を同じ大きさで出力したイメージを比較してみます。

左から、300dpi、150dpi、72dpiです。
前髪の部分を見ると分かりやすいですが、一番右の72dpiは明らかに粗いです。

更に、顔の部分をアップにして見てみましょう。

左から300dpi、150dpi、72dpiです。
300dpiは髪の毛や顔もはっきり表現されています。
150dpiは300dpiよりもぼんやりとしていて、鮮明ではないですね。
72dpiはよりぼんやりとしていて、特に髪の毛の部分の粗さが目立ちます。

このように解像度の違いによって、出力した時の鮮明さが異なります。
そのため、メタルプリントは『300dpi以上』のデータでプリントされることをお勧めします。

もし300dpiをどうしても切ってしまう場合は、以下を最低限の目安としてください。
ポートレート写真 ➡ 200dpi以上
風景写真 ➡ 150dpi以上


あくまで画像によって目安は異なるので、普通紙等出力で画質の粗さを確認することをおすすめします。
なお、メタルプリント加工では、それによって画質が向上することはありません。特に拡大(引き伸ばす)場合にはご注意ください。

データの解像度が分からないとき

解像度といってもスマホでは解像度が分からないこともあると思います。
その場合はピクセル数(px)で確認していただいた方が分かりやすいと思います。
▼入稿サイズ表はこちら
この「入稿サイズ(pixel)」のピクセル数を満たしていれば、解像度が300dpiあります。
※ただし数値上はクリアしていても、パネルサイズに比率を合わせた時に解像度が300dpi以下になる場合がございます。

もしお持ちのデータがどのくらいのプリントサイズなら問題ないかきちんと計算しておきたいという方は、こちらの計算式にあてはめて計算してみてください。

px数 ÷ 解像度×2.54cm = A cm

これだけだと分かりにくいので実際の数字で計算します。

例1

4032(縦)×3024(横) pxのデータが『解像度300dpi』の場合何cmになるかの確認
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〇縦の長さ
 4032px ÷ 300dpi × 2.54cm = 34.1376cm
〇横の長さ
 3024px ÷ 300dpi ×2.54cm = 25.6032cm
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34.14×25.60cm/300dpi のデータとなります。
8×10インチ(26.0×20.9cm)までなら300dpi以上でプリントできますね。

例2

1200(縦)×1600(横) pxのデータが『解像度300dpi』の場合何cmになるかの確認
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〇縦の長さ
 1200px ÷ 300dpi ×2.54cm = 10.16cm
〇横の長さ
 1600px ÷ 300dpi ×2.54cm = 13.546cm
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10.16×13.55cm/300dpi のデータとなります。
一番小さい5×7インチ(12.7×17.8cm)も300dpiではプリントできませんね。。

ただ、例えば解像度を200dpiまで下げてみましょう。
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〇縦の長さ
 1200px ÷ 200dpi ×2.54cm = 15.24cm
〇横の長さ
 1600px ÷ 200dpi ×2.54cm = 20.32cm
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15.24×20.32cm/200dpi のデータとなります。
5×7インチ(12.7×17.8cm)は200dpi以上でプリントできます。

このような感じで計算すれば、お持ちのデータがどのサイズまでなら300dpi以上でプリントできるかがざっくり分かると思います。
もし希望のサイズに満たない場合は、ポートレートなら200dpi、風景写真なら150dpiに数字を置き換えて計算してみてください。
弊社ではポートレートなら200dpi、風景なら150dpiあれば実用に足ると基準付けております。
そのため、問題ない範囲で解像度を落とし、プリントできる可能性があります。

まとめ

解像度による画質の違いはお分かりいただけましたでしょうか?

せっかくプリントするなら綺麗だと思える仕上がりにしたいですよね。
この記事で、少しでも理解していただけていたら幸いです…!

最後までご覧いただきありがとうございました!